こんにちは、ゆうとです。本日もブログをご覧いただき、ありがとうございます。
一条工務店で家を建てるには、『太陽光発電』を採用しようか悩みますよね~。。近年では、太陽光発電パネルの費用が下がったことにより自己負担が軽くなった一方で、発電した電気の売電価格が下がって『電気を売ることのウマミ』が少なくなってきてます。
本日は、わが家が太陽光発電から得られた売電量や月々の電気代、太陽光発電の今後の活用方法等についてまとめておきたいと思います!これから太陽光発電を採用しようか迷っている方や、発電開始を控えている方にとっての参考になれば幸いです。
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〇太陽光発電とは
太陽光発電とは、家の屋根に太陽光パネルを取り付けて、太陽の光で電気をつくる仕組みをさします。つくった電気は、ご自宅で使うこともできますし、余った電気を電力会社に販売することができます。
〇全量買取と余剰買取の違い
一般的な住宅に取り付けられる太陽光発電システムでは、概ね4kW/h前後が多いと言われています。一条工務店の家は、屋根全体に太陽光パネルを取り付けることができるので、すこし大きい約7kW/h以上を取り付けることができます。
太陽光発電で得られた電気は、電力会社に買い取ってもらうことができるのですが、その方法は大きく2つに分かれます。
- 全量買取(10kW/h以上の発電量)
全量買取とは 全量買取は、その名の通り、発電したすべての電気を売る仕組みです。 日中の太陽光発電で得られた電気は、すべてを電力会社に売ることになります。その一方で、日中も夜間も、家の中で使った電気は、すべてを電力会社から購入することになります。『すべて売って、すべて買う』ことになるので、実質的な月々の電気代は、その差し引きの残額になります。
家の大きさにもよりますが、延床30坪以上の家や、自家用車の駐車場のカーポートにも太陽光発電システムを取り付ける場合には、10kW/h以上の太陽光発電システムを搭載することが可能となります。その場合には、「全量買取」の制度が適用されます。
- 余剰買取(10kW/h以下の発電量)
余剰買取は、その名の通り、発電した余った電気を売る仕組みです。 日中は太陽が出ているので、発電した電気をご自宅で使いながら、余った分を電力会社に売ることができます。夜間は発電が0になるので、家の中で使う電気をすべて電力会社から買うことになります。
全量買取と余剰買取との大きな違いは、電力会社に売る電気の価格と、その価格が固定されている期間です。余剰買取では、当初の10年間が売電価格が固定される一方で、全量買取は20年間が固定されます。余剰買取は売電価格の固定期間が短い分、価格が高く設定されています。
〇月々の売電量
それでは早速、太陽光発電約9kW/hを搭載したわが家の『余剰買取の売電料金』をみていきましょう。
わが家は2017年に引渡しを受けたため、適用された10年固定売電価格は『28円』でした。1月からの12か月分の余剰売電料金は以下のとおりです。
- 1月:15,680円
- 2月:16,100円
- 3月:19,348円
- 4月:25,368円
- 5月:26,936円
- 6月:29,624円(一年のピーク)
- 7月:21,700円
- 8月:27,076円
- 9月:24,248円
- 10月:15,484円
- 11月:17,570円
- 12月:13,020円
一年間の売電額を合計すると252,084円となりました。また、12か月で割り算した月あたりの平均値は、『約21,000円』でした!
私たち夫婦が住んでいる関東地方では、太陽光発電パネルを約9Kwh以上載せると月々約2万円の余剰売電量となりそうです。日中には、発電した電気を家の中で使っているため、最終的には約2万円以上を発電していることになります。
1年の中で一番日が長い4~6月にかけては、月あたり約3万円の売電量となりました。また、日が短い冬の時期は、月あたり約1万5000円の売電量でした。12か月の合計は25万円前後になります。 太陽光発電システムの採用にかかった費用は、約250万円なので、その費用を回収するには、余剰買取の固定期間が終了するちょうど10年後を予定しています。
太陽光発電を採用するときの注意点として、毎年のように固定売電価格が引き下げられていることが挙げられます。2018年では、28円から2円引き下げられて、26円になってしまいました。2019年度では、24円を予定しているようです。。 全量買取では2017年に21円、2018年に18円、2019年はさらに引き下げられるようです。
数年前の買取価格は40円前後だったことを考えると、毎年急激に引き下げられてきています。 2025年度~2027年度には余剰買取価格は11円になるとの報道がありました。
〇月々のかかる電気代
売電量がわかった一方で、実際に支払う電気料金もご紹介しておきます。この一年間、延べ床面積約29坪オール電化(ガス代なし)のわが家でかかった電気代は以下のとおりです。
なお、冬場は1階の床暖房を29度、2階を28度設定にしました。夏場は、日中に1階のエアコンを常に稼働、夜間は1階のエアコンをOFFにして、2階寝室のエアコンをONにして過ごしてみました。
- 1月:15,193円
- 2月:16,059円
- 3月:12,386円
- 4月:9,438円
- 5月:7,150円
- 6月:7,402円
- 7月:7,839円
- 8月:9,032円
- 9月:8,967円
- 10月:9,402円
- 11月:9,829円
- 12月:15,762円
床暖房をONにする12月からグンと電気代があがっていることが分かります。夏場は、エアコンを常に動かしていましたが、思っていたよりも電気代は安く抑えられていてびっくりです。一場工務店の気密性と断熱性の高さによる効果を実感しました。
以前暮らしていたマンションでは、ガス代と電気代を合わせると、冬場は2万円を超えていました。それと比べても、家の中すべての場所が暖かい上に、電気代も抑えられているので、とても満足しています。
〇蓄電池の可能性
太陽光発電の売電量と実際の電気代をご紹介してきましたが、ここからは数年後、数十年後の太陽光発電の利用方法案をご紹介していきます。
2018年9月11日、経済産業省から「事業者や家庭の太陽光発電の買取価格を大幅に下げる」という発表がありました。。近い将来はそうなるだろうと頭では分かっていたのですが、いざその発表があると、少し残念な気分になってしまいますね。
結論から申し上げますと、1kW/時間あたりの買取価格を、家庭用は2025年から現在の価格の「半額」にするようです。買取価格の一部は、日本国民が払う電気料金に上乗せされているので、買取価格を引き下げることで、その負担を軽減していくことを目指しているとのこと。2025年以降は、さらに引き下げられていくことが想定されます。
- 固定買取期間が終わったら
余剰買取では10年、全量買取では20年の固定買取期間(FIT)が終わったら、どのような対応をとればよいのでしょうか。
FITの制度が開始される以前から発電していた家庭や、2009年に売電を開始した家庭では、2019年11月以降に、10年間にわたる余剰買取の固定期間が徐々に終わっていきます。終了時期が近づいてくると、買取をおこなっている電力会社から、終了する約4~6か月前に案内通知が届くことになっています。 買取期間が終わろうとしている一方で、ここ数年、太陽光発電の買取価格は毎年のように下げられています。
当初、1kWhあたり40円台から始まっていましたが、現在では20円台まで下がり、あと2~3年で20円さえも下回ることが想定されています。つまり半額以下の買取価格になってしまったのです。 このように買取価格は年々大きく下がっているのですが、FITの期間が終了したら、次の二つの選択肢から今後の対応方法を選ばざるをえません。 自家消費する 売電を続ける では、1や2を選んだ場合、どのような対応になるのでしょうか。具体的な例を見ていきましょう。
- 自家消費する
日中に発電した電力で余った分を「電気自動車への充電用に使う」「日中に発電した余電力を蓄電池に蓄えて、夜間に自宅で使う」といった方法が検討されています。 しかし、現段階で上記のような蓄電池はまだまだ普及されていないため、自宅に取り入れるのに高額の初期投資がかかってしまいます。せっかく太陽光発電の機器にかかった費用を回収し終えても、また新たに初期投資費用が発生して、その投資分を回収するのに何年もかかってしまう状況です。 数年後、蓄電池の設置費用が下がって多くの家庭に普及しはじめれば、選択肢の一つとして現実味がでてきそうです。
- 売電する
売電を続ける方法を選んだとしても、買取価格はかなり下がってしまっていますので、「月々に得られる利益」という面ではメリットが薄れてしまうことが想定されます。 数年後には、10円以下の買取価格になると想定されていますので、せっかく売電しても薄利になってしまうことが見込まれます。ただで手放すよりはマシ、という考えになるのでしょうか。
いままでは売電価格の引き下げという暗い話題ばかりだったのですが、すこしずつ明るい希望もみえてきました。 最近、さまざまな企業から立て続けに、固定買取の期間が終わった後の対応策が提案され始めました。企業は電力をより安く手に入れたいので、個人からの購入をふやしたいと考えています。その一方、個人はすこしでも電気をお得に手放したいわけです。その両者の思いがかなえられるような提案がすこしずつ出始めました。
- イオン
イオンと関西電力がタッグを組んで、家庭でつくった電力を店舗で使う仕組みづくりに乗り出しました。消費者が電気自動車(EV)に電気をためて、イオンの店舗に運ぶことで、イオンのお買い物ポイントに交換できる仕組みのようです。近い将来、実施される方向とのことです。普段イオンでお買い物をされる方にとっては、有力な選択肢の一つになりそうですね。
- シェアリングエネルギー
余剰電気を1kWhあたり8円(2年更新、その後は1年更新)で買い取ることとあわせて、インターネットで蓄電池を割安で販売する「蓄電池のEC販売」の2つのサービスの提供をはじめます。蓄電池をネットで販売することで、より安く提供することが可能になるとのことです。販売される蓄電器の値段、取付工事にかかる費用が気になるところです。
- 丸紅
ベンチャー企業のパネイル社と共同出資で、余剰電力の買取サービスを展開する新会社を設立しました。企業にとっても新たな電源となるほかに、環境価値を向上させるというメリットもうまれます。このような買取会社が増えていけば、電力買取の価格競争がはじまり、買取価格が下がりすぎることがなくなっていきそうです。
2009年から始まった再生エネルギーの固定買取制度(FIT)、2019年から固定買取期間が終了する対象者が右肩上がりで増えていきます。固定買取期間が終わったあとは、余った電気の手放し方として、現時点では次の2つの選択肢から選ぶことになります。 自家消費する 売電する しかし、毎年のように買取価格は下げられ続けてしまっています。近い将来には1kWhあたり10円を下回ってくるようです。 売電する側にとっては、逆風がふいている状況にはありましたが、がっかりしすぎることはなさそうです。イオンをはじめとして、さまざまな企業から新たな買取の仕組みが提案されはじめているからです。 自宅の太陽光の固定買取期間が終了したら、どのように余剰電気を手放していくか、あらかじめいろいろな選択肢の情報を集めておくことで、いざその時になっても迷わなくて済むようにしたいですよね♪ 。
〇まとめ
一条工務店で建てた家に暮らし始めてから、一年が経ちました。約9Kwhの太陽光発電を載せた場合、一年の中で一番発電できる6月前後が約3万円弱、一年の中で一番日の短い冬場では約1万5千円の売電ができることが分かりました。
単純計算で、10年後には初期投資分が回収できる見込みになりました。あとは、年々、どのくらい発電効率が落ちていくかが気になるところです。数年後に発電できる量が約80%ほどに落ちれば、単純に回収期間が2年ほど延びてしまうことになります。
ここ数年で、太陽光発電システムの売電価格は、急速に引き下げられています。太陽光発電システム自体の価格も下がってきているとはいえ、それを上回る勢いで、売電価格は引き下げられているのが現状です。取付工事の人件費も上がり続けていることも懸念されます。
数年前から現在までは、確実に太陽光発電システムを搭載した方が「うまみ」があると言えました。しかし、ここまで売電価格が下がってきていますので、慎重に計画を立てた方がよい時期に入ってきたようです。
これから太陽光発電システムの搭載をお考えの方は、売電価格の引き下げの動向により注意が必要だと思います。太陽光発電システムをのせても、固定期間が終了するまでに、初期投資分の費用を回収できないまま低い価格での売電が始まる恐れがあります。そうなると、初期投資分の費用を回収するまでに10数年から20年近くまでかかってしまう恐れが出てきそうです。
太陽光発電システムをのせた方がよいかどうかは、営業の方に相談すればシミュレーションを組むことができます。これだけ急激に売電価格が引き下げられ始めているので、そろそろ載せなくてもよい、という判断も出てくる時期に差し迫ったといえるかもしれませんね。 ただその一方で、将来的に蓄電池の性能が高まっていって、発電した電気を効率よく夜も使えたり電気自動車に使えていければ、太陽光発電システムを最大限に活用できる可能性も秘めています。 わが家はその可能性に期待して、その日が来るまで、粛々と売電を続けていきたいと考えています。