テルモのビジネスレポート

テルモの株主優待が届きました♪コロナ対策の最有力医療企業!

こんちには、ゆうとです。本日もブログをご覧いただき、ありがとうございます。

先日、わが家が力を入れて応援している企業『テルモ』の株主優待と配当が届きました♪

テルモは、日本で初めて体温計をつくった北里柴三郎博士たちによって、1921年に設立した歴史ある医療会社です。北里氏といえば、もうじき発行されるお金の新札にも描かれる人物でしたね。

テルモの株式を保有していると、毎年この時期に、株主を対象とした自社優待販売のカタログが届きますよ。今回は、医療会社『テルモ』の株主優待制度や最近の業績などについてご紹介します。

〇テルモとは

テルモとは、第一次世界大戦の影響で輸入が途絶えた体温計を国産化するために、北里柴三郎博士をはじめとする医師らが発起人となり、1921年に設立されました。ここ近年は、心臓血管へのカテーテル事業など、日本だけでなく世界中の手術で必要不可欠な機器を製造、販売しています。

テルモのビジネスレポート
テルモのビジネスレポート

実は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴って、重症患者を救うために最後手段として使われた『ECMO(エクモ)』もテルモが製造しています。「医療を通じて社会に貢献する」という企業理念のもと、3つの基本方針に基づいて事業活動をおこなっています。

  1. 全てのアソシエイトの健康と安全を最優先にした対応を進めること
  2. 「医療をとめない」ため、製品の安定供給に努めること
  3. テルモグループの力を結集して、感染防止と治療に積極的に貢献を図ること

感染症に立ち向かう医療現場を支え、多くの患者に適切な医療が届くよう、影で尽力してくれている企業です。

〇テルモの株主優待と配当

テルモは、株主優待と配当の両方を還元してくれる会社です。

2019年度の実績では、配当金は100株当たり5,400円(税引前額)でした。 2020年度と2021年度(見込み)は2,800円(1:2株式分割後、税引前額)を予定しています。

株主優待の内容は、保有株数によって変わることはありません。1株以上保有している場合、株主向けの自社優待販売のカタログがもらえます。

テルモの株主向け自社製品優待カタログ
テルモの株主向け自社製品優待カタログ

いまでは希少品となってしまった体温計をはじめとして、血圧測定機器など医療機器のほか、健康食品やヘルスケア商品なども取り扱っています。

健康食品等も販売
健康食品等も販売

では、テルモの配当利回りを計算してみましょう。

最近のテルモの株式は、1株あたり4,000円前後で推移しています。新型コロナウイルス感染症が流行り出す前やコロナショックの暴落時は、3,000円前後で推移していましたから、株価が3割以上上がってきています。

100株あたり年間の配当金額は2,800円。仮に、株主優待は利用しなかった場合を考えると、配当金だけの利回りになるので、

2,800円(年間配当額)÷40万円(100株分の投資額)=0.007

したがって、投資金額の約0.7%分の還元が得られることになります。大手銀行に預けたお金の預金利回りは『0.001%前後』が主流ですので、約700倍の還元率にあたりますね。

日本の銀行株(三菱UFJ、みずほなど)や商社株(三菱商事、伊藤忠、三井物産など)の配当利回りは4~5%と高利回りなので、それらと比べると、テルモは高配当とまではいきません。その代わり、配当に充てずに余った資金は、自社の新商品開発や設備投資などの資金に充てられ、会社の事業拡大に使われています。

ここで、株式投資ではお得な利回りが得られる一方で、投資する際の注意点があります。それは、会社の業績が悪くなればなるほど、

  • 購入時と比べて、株価が下がる
  • 配当額が引き下げられる
  • 株主優待が廃止される
  • 最悪の場合には会社がつぶれてしまう、といった『リスク』があることを、きちんと理解しておくことです。テルモは日本の会社の中でも比較的、業績は安定しており、倒産のリスクは低いと考えていますが、株式投資に『絶対』はありません。新型コロナウイルス感染症の影響をみながら、常に会社の業績等に目を向けておく必要があります。

〇最近の業績

最近のテルモは好業績が続いています。全体の売上収益は、前年比約5%増。営業利益も約4%増となり、着実に利益拡大を図っています。

テルモの最近の業績
テルモの最近の業績

第105期のビジネスレポートには、以下のように書かれています。

当期の売上収益は、日本における薬価・特定保健医療材料価格の改定や、新しく導入される欧州医療機器規制(MDR)への適合に伴う準備費用に加えて、第4四半期には新型コロナウイルス感染症の影響があったものの、期初の業績予想を上回り過去最高の結果となりました。2021年3月期は、主に心臓血管カンパニーにおいて引き続き新型コロナウイルス感染症の影響が見込まれますが、中長期成長戦略の4年目として「グローバル戦略の加速」「製品パイプラインの充実化」「オペレーションの強化・最適化」「ビジネスモデルの進化」の各施策に着実に取り組んでまいります。

引用:テルモ 第105期 株主通信 ビジネスレポート

〇今後の実通し

今後の見通しは、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、短期的にみれば不透明の部分がありますが、中長期的にみれば良好とみられます。その理由は、ビジネスレポートにも記載されています。

テルモの収益の半数は、心臓血管カテーテル等です。新型コロナウイルス感染症の影響により、通常医療が滞る問題が生じているため、感染拡大の第2波、第3波と、感染症の収束が長引けば長引くほど、通常医療で得られるはずの利益が得られにくくなります。したがって、短期的には、利益水準の横ばい、または減少がみられるかもしれません。

テルモは新型コロナウイルス感染症への対策にも力を入れている
テルモは新型コロナウイルス感染症への対策にも力を入れている

一方で、新型コロナウイルス感染症の影響がおさまることを見据えて中長期的にみれば、着実に利益を拡大させていく計画です。今後の配当金の考え方については、以下のように書かれています。

持続的かつ収益性のある成長を確保するため、利益の再投資を適正かつ積極的にすすめ、企業価値の一層の拡大を図っていきます。株主の皆様への利益配分につきましては、安定的に配当を増やし、中長期的に配当性向30%を目指してまいります。当期の年間配当金につきましては、1株につき28円といたします。従って、期末配当金は、すでにお支払いした中間配当金1株につき14円を差し引き、1株につき14円となります。次期の年間配当金につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響を鑑みて、1株につき28円(うち中間配当金14円)にて当面据え置きを予定しております。

引用:テルモ 第105期 株主通信 ビジネスレポート

〇感想

テルモは、今後も着実に利益を拡大していく力のある企業の一つだと考えています。株主優待や配当金は、手厚いとは言いがたいですが…今後の会社の成長や、社会に貢献する姿勢を評価して、引き続き、投資を続けています。

テルモの業績面では、新型コロナウイルス感染症の影響により、短期的には、心臓血管カンパニー事業の減益が生じるかもしれません。しかし、新たに新型コロナウイルス感染症対策としての事業の拡大や、中長期的にみたときの心臓血管カンパニー事業の需要が回復すると見込まれることから、まったく心配していません。

『医療を通じて社会に貢献する』というコンセプトは、まさに新型コロナウイルス感染症が拡大するいま、必要な視点だと感じました。

〇まとめ

いかがでしたか。

テルモは、日本を代表する歴史ある医療会社です。テルモの株式を保有していると、体温計や血圧測定器、健康食品などをお得な株主価格で購入することができますよ。

新型コロナウイルス感染症の対応を含め、日本の医療を支える上では、必要不可欠な会社に一つとなっています。これからも新型コロナウイルス感染症の拡大の恐れがあるなか、テルモの高い技術で、被害が最小限になるよう、心から期待しています。

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