資産運用に関するさまざまな書籍

iDeCo&つみたてNISAで資産運用!ずぼら主婦の配当再投資~48か月目

こんちには、ゆうとです。本日もブログをご覧いただき、ありがとうございます。

2019年のとある夏の日、テレビや新聞などで「老後2000万円問題」が衝撃的なニュースとして取り上げられました。この話題は、

「夫婦2人が平均寿命の95歳まで生きると、老後のお金が2000万円も不足する‼」

というものです。

遠い将来でも、私たちに必ず起こり得る「老後の資金問題」に、私たちはどのような準備をしておけばよいのでしょうか。

コロナ禍を経て、通常経済が戻ってきた昨今。今回は、不景気が続く時代でも、コツコツと積み立てていく資産運用術「iDeCo&つみたてNISA」についてご紹介します。

〇老後問題の4つの解決策

「老後の資金問題」がニュースや新聞で大々的に取り上げられたのは一体なぜなのでしょう。その根本的な理由は、「日本人の寿命が延び続けているので、老後の面倒を国にみてもらえなくなりそう」ということです。

実は、今から50年以上も昔、日本人の平均寿命は約67歳でした。当時は55歳で定年退職していた時代ですので、「定年退職後の老後期間、約12年程度」を国の年金制度でまかなえていたのです。

ところが現在では、20歳前後で就職することが一般的ですので、定年まで約40年間働き続けることになります。(その間、子育てや介護などで仕事を離れる方も大勢いらっしゃいますが…)その一方で、平均寿命は約90歳。あと何年かすると100歳に近づいていく予測がたっています。

つまり、60~65歳で定年退職したあとも、平均年齢の90歳以上まで「30~40年分の金銭面での蓄え」が必要になります。昔は「約12年程度」で済んだのに、現在では「30~40年分」の蓄えが必要になるなんて…とても不安になってしまいますよね。

世界の中でも、特に日本は少子高齢化が進んでいますので、現役世代が高齢社会を支えるのにも限度があるのもよく分ります。国の年金制度だけで老後資金をまかなおうとするのには、とてもアヤシイですよね…。

では、自分たちの老後対策として、私たちにはどのようなことができるのでしょうか。資産運用に関するさまざまな本に目を通してみると…意外にシンプル。次の4つにしぼることができます。

  1. 収入を増やす
  2. 支出をおさえる
  3. 永く健康に働き続ける
  4. 投資する
資産運用に関するさまざまな書籍
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現実的には、「1.収入を増やす」ことや、「2.支出をおさえる」のには限界がありますよね。わが家も支出を抑えるために、外食を減らしたり、夫婦の携帯電話を格安フリーSIMに切り替えたりと、いろいろと努力をしてきましたが…これ以上は無理!という状況になってきています。(泣)

「3.永く健康に働き続ける」は、長寿命化した現代の生活スタイルに合いそうな考え方ですね。昔よりも定年後の健康年齢が伸びているのなら、その分、働くのをやめる「定年」を伸ばしていく、という考え方です。また、永く健康に生活していくには

  • 塩分や脂分を控えるなど、食生活に気をつける
  • たばこを吸わない
  • 適度に飲酒する
  • 適度に運動する
  • しっかりと眠る

といった、何気ない日常生活の過ごし方の一つひとつが大切になってきます。

「4.投資する」は、テレビCMでも話題の「資産運用」するということです。時間をかけてコツコツと、さまざまな対象に投資することで、リスクを分散して資産を増やしていきます。

このように、上の4つの解決策を組み合わせて毎日を過ごしていくことで、老後の不安をすこしずつ減らすことができます。どれか一つだけに集中して取り組むというよりも、ご家庭の世帯収入や生活スタイルにあわせて、組み合わせていくイメージです。

〇投資とは

では、4つめの解決策でご紹介した「投資」という言葉を聞くと、どのようなイメージがわきますか?

  • お金儲けのイメージで、なんだか怪しい…
  • 借金を背負う人がいるし、ギャンブルのようなイメージ…
  • そもそもどう始めればいいかわからない

と、マイナスなイメージばかり浮かんできませんか?少なくとも私はそうでした。でも、いろいろと勉強して知識をつけていくと「投資」の本質についてすこし理解できたように感じています。

一言でいうと、「投資」は「未来を良くするための行動」です。よくよく考えてみると、私たちの生活のすべてはお金や時間、労力の「投資」によって成り立っています。たとえば、

  • 教育投資(保育園、幼稚園、学校、会社といった子どもや後輩に対する教育など)
  • 社会投資(募金や寄付、ボランティア、ふるさと納税など)
  • 自己投資(価値観を広げるための旅行や美容と健康のためのジムトレーニングなど)

身近な行動として実感がわきますね。愛情をもって子どもを育てたり、好きな活動に協力したりと、金銭的な報酬を目的としていなくても、日常的に行動していることはたくさんあります。

ふるさと納税も社会投資の一種
ふるさと納税も社会投資の一種

このほかにも、

  • 株式投資(会社を応援する仕組み)
  • 設備投資(工場やお店などをつくって製品を生産する)

など、一言で「投資」といっても、さまざまな種類があることが分かりました。この中で、老後資金を増やすために一番向いているのは、「株式投資」のような「会社を応援する」投資です。

〇投資信託とは

まず、会社などの企業を応援する制度に「株式投資」があります。

たとえば、投資家がA社の株式を買います。A社では、何人もの投資家から集まった資金で新たな商品開発をしたり、設備投資をすることができるようになりました。そして、その商品がたくさん売れることで、会社に利益が出て、投資家に「配当金」や「株主優待」として感謝の気持ちを還元できるようになります。

一方で、A社のような会社のみに投資する「リスク」もあります。それは、商品が売れずにA社の業績が悪ければ、配当金や株主優待が少なくなってしまったり、最悪の場合、A社が倒産して株式の価値がゼロになってしまうのです。

そこで、

  • どの会社の株式を選べばいいかわからない
  • いろいろな会社に資産を分散して投資したい
  • 日本の会社だけでなく、世界中の会社にも投資したい

といった問題を解決できる商品があります。それが「投資信託」です。投資信託は、ファンドマネージャーという専門家たちが、個人投資家から資金を集めて、株式や債券といった金融商品に投資します。その結果、得られた利益を投資家たちに還元します。投資した資金のうち、信託報酬など一部の資金は、ファンドマネージャーたちへの成果報酬として差し引かれます。

投資信託には、株式投資のように配当金が出る「配当型」の商品もあれば、配当金を出さずに、その分をさらに投資に充てる仕組みの「再投資型」の商品もあります。

投資信託は、さまざまな種類の商品が用意されていて、

  • 投資対象:株式、債券、不動産(リート)、コモディティ(金や石油など)
  • 投資地域:日本、米国、先進国(EUなど)、新興国(中国やインドなど)
  • 投資分類:インデックス型、アクティブ型など

などの組み合わせから、好きな対象、地域、分類を選ぶ必要があります。

このような投資信託は、銀行や証券会社などの金融機関から簡単に購入することができます。後述する「iDeCo」も「つみたてNISA」もこの投資信託を選んで積み立てていく仕組みです。

〇証券会社選び

では、投資を始めるためには、どの金融機関を選べばよいのでしょうか。

実は、金融機関選びはとても重要です。なぜなら、金融機関ごとに「iDeCo」で取り扱っている商品の数が限られているからです。また、毎月の運用手数料にも差があります。一方で、つみたてNISAはどの証券会社でも取り扱っている商品の種類は同じで、運用手数料の違いもありません。

したがって、良質なiDeCo商品を扱っていて、かつ、できる限り手数料が安く済む金融会社を選ぶことが大切です。わが家では、つぎの2つの証券会社にしぼりました。

  • 楽天証券
  • SBI証券

最終的には、つみたてNISAで楽天クレジットカード決済による1%ポイント還元ができるように「楽天証券」を選ぶことにしました。

証券会社を選んだら、資料請求などで口座(総合取引口座)を開設します。「すこし手間のかかる銀行口座を開設する」イメージです。送られてきた書類に必要事項を記入して、本人確認書類やマイナンバーに関する書類と併せて返送します。

また、証券会社で開設する口座には種類があります。「特定口座」か「一般口座」のどちらかを選び、特定口座にはさらに「源泉徴収あり」と「源泉徴収なし」があります。初心者の方は、証券会社が納税手続きをすべて対応してくれる「特定口座・源泉徴収あり」を選んでおくと安心です。

〇iDeCoとつみたてNISA

  • iDeCo

iDeCo(個人型確定拠出年金)は「60歳まで積み立てられる非課税の投資制度」です。2017年1月に制度の一部が変更され、公務員や専業主婦、企業年金に加入している会社員まで、60歳未満の大多数の人が加入できるようになりました。

iDeCoの最大のメリットは、「掛け金が全額所得控除」の対象になることです。

毎年、11月頃になると、お勤め先を通して年末調整をしていませんか?年末調整には、生命保険料控除という節税の制度があるのですが、最大控除額は年あたり12万円。iDeCoでは、積み立てる額によって、いとも簡単にその額を上回ることができます。

たとえば、年収400万円の会社員が毎月、上限である23,000円を積み立てると、1年間で約8万円もの節税につながります。年収が上がれば節税効果も高まっていきますが、仮に年収400万円のまま30歳から60歳までの30年間を積み立て続けると…

約8万円×30年間=約240万円!

公務員の方などは、月々の上限が12,000円ですので、節税効果がすこし下がってしまいますが…それでも生涯では数百万円の節税につながります。

たった一度、iDeCoの開設手続きをおこなって、毎月コツコツと積み立てていくだけで、な、なんと、新車一台分もの節税効果が生まれるのです。まさに「チリツモ効果」です

また、再投資型の投資信託を毎月少しずつ積み立てていくことで、数十年後の解約時には高い確率で利益が出ることになります。その理由は、世界の人口は増え続けていて、それに伴って世界経済(株価)も拡大しつづけているからです。(これまでの100年間、世界経済はずっと右肩上がりでした。)投資した分の資金は、長期的な世界経済の拡大に伴って、価値が高まっていくことが予想されます。

ただし、株式投資の最大のデメリットとして、1か月や1年、数年といった短期的には、積み立てた総額よりも、評価額がマイナスになってしまうリスクもあります。そのほか、原則、60歳まで積み立てた資金を引き出すことができません。口座を管理するのに月々、数百円の管理手数料がかかるので、無料の制度ではないということを知っておく必要もあります。

  • つみたてNISA

つみたてNISAは、2018年1月に始まった金融庁の投資制度です。つみたてNISAの対象となる商品を金融庁が厳選しているため、iDeCoとは違って、どの金融機関でも同じような商品が取り揃えられています。

毎年40万円までを20年間、投資で増えた利益に対して税金がかからない仕組みになっています。月々33,333円までを上限として、コツコツと積み立てていくことができます。

投資のイメージとしては、『多くの資金がないと始められないのでは?』と思ってしまいますよね。実は、積み立て方式の投資は、月々100円からでも買い付けることができるように、「金融資産が少ない若い世代にこそ向いている制度」なのです。

つみたてNISAは、iDeCoとは違い、積み立てた商品を売却することで、いつでも資金を引き出すことができます。月々の運用手数料もかかりません。

〇ゆうとの実践方法

わが家では、長期的に見ればこれからも拡大し続けるであろう世界経済に沿って、iDeCoとつみたてNISAを最大限に活用していきます。具体的には、夫婦ふたり分のiDeCoとつみたてNISAを楽天証券で開設し、積み立てを始めました。

まず、最優先に第1階層として「iDeCo」で土台をつくります。月々の上限額を積み立てることで、所得控除のメリットと将来的な利益分を狙っていきます。積み立てる商品は、楽天証券で取り扱っている、米国株4000社以上を対象とした「楽天・全米株式インデックスファンド」としました。

教科書通りの優等生を目指すなら、投資先を米国だけにしぼらず、世界全体に向けた方がベターです。日本株や先進国株、新興国株も含まれる商品(たとえば「楽天・全世界株式インデックスファンド」や「eMAXIS Slim全世界株式オール・カントリー」など)を選ぶことになるわけですが…

わが家は、世界情勢の影響が比較的に少なく、着実に資産を増やせる投資先と考えて、米国株式のみで形成されている投資信託を選ぶことにしました。この第1階層のiDeCoでは、資産を増やすということと併せて、『所得税控除を狙った投資』という扱いが大きいです。

第2階層として「つみたてNISA」を設定します。こちらも月々の上限額33,333円を目指して積み立てていきます。iDeCoとは違って、所得控除のメリットはありません。将来的な値上がり益(非課税)を狙っていきます。

積み立てる商品は、iDeCoで設定した「楽天・全米株式インデックスファンド」と、米国の主要な500社をまとめた「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の計2種類を同額の16,666円ずつ(合計33,332円)を積み立てることにしました。

つみたてNISAで積み立てる商品は、米国の優良会社500社を集めた「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の1種類だけでも良いかなとも考えたのですが…ほか2つの商品の成績を中長期的に比べていきたいという考えがあり、それぞれ積み立てていくことにしました。

続いて、第3階層目には、1&2階層に充てたお金以外に生じた余裕資金(臨時収入やボーナスなど)で不定期に、米国株と日本株の個別銘柄を購入。日米ともに、高配当で割安株の「バリュー株」と高成長が期待できる「グロース株」を組み合わせます。

米国株ではまず、業績が安定していて、多くの配当を出し続けている会社を10社を厳選しました。

米国株の四期報により投資対象銘柄を選別
米国株の四期報により投資対象銘柄を選別

【米国の高配当株(バリュー株)】

  • ファイザー(医療品)
  • ベライゾンコミュニケーションズ(通信)
  • アムジェン(医療品)
  • フィリップモリスインターナショナル(たばこ)
  • エクソンモービル(エネルギー)
  • ジョンソン&ジョンソン(日用品)
  • メルク(医療品)
  • アッヴィ(医療品)
  • コカコーラ(日用品)
  • P&G(日用品)

また、これからのIT時代を先導するGAFAをはじめとした成長株を10種、厳選しました。

【米国の成長株(グロース株)】

  • アルファベット(Google)
  • Amazon
  • Facebook
  • アップル
  • マイクロソフト
  • ネットフリックス
  • テスラ
  • ビヨンドミート
  • クラウドストライク
  • ウォルトディズニー

続いて、日本株では、NTT、KDDI、JTなどの業績が安定していて、高配当または株主優待が手厚いバリュー株を選んでいきます。また、中長期的に値上がりが期待できる医療関連&5G関連のグロース株も追加することにしました。(できれば半導体銘柄も追加したいところですが、株価が高すぎるので、手が出せません…泣)

【日本の高配当株(バリュー株)】

  • KDDI
  • ソフトバンク
  • NTT
  • 東京海上日動
  • JT
  • オリックス
  • ブリヂストン
  • 三菱UFJ銀行
  • 三菱商事
  • 伊藤忠商事
  • 三井物産 …など

【日本の成長株(グロース株)】

  • ソニー
  • エムスリー(2020年には、株価が4倍まで跳ね上がりました)
  • テルモ
  • ユニ・チャーム
  • レノバ
  • MonotaRO
  • 富士フイルム
  • HOYA
  • シスメックス
  • 日本M&A
  • SMS
  • 朝日インテック …

これらの米国株と日本株で得られる配当金は、何かを買ったりとすぐに使わずに貯めておき、次回の投資資金に充てるようにします。そうすることで、投資信託でおこなわれる「再投資」を自分自身でおこない、複利効果をねらっていきます。ただし、iDeCoやつみたてNISAと違って、配当金が課税されてしまうのが難点ですが…。

また、第三階層では、個別株以外にも、あらかじめリスク分散されている「投資信託」や「ETF」を購入していくこともおすすめです。

以上、1~3階層の投資先をまとめると、

  • 1階層:iDeCo「楽天・全米株式インデックスファンド」
  • 2階層:つみたてNISA「楽天・全米株式インデックスファンド」、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」、「ひふみプラス」
  • 3階層:ボーナスなどで米国株式(バリュー&グロース各10種類)、日本株式(株主優待含む)の個別銘柄

という方法で資産運用をしていくことにしました。

再投資型の投資信託でも、個別株の配当再投資でも、配当を次の投資に充てていくことで「複利効果」により、加速的に資産を増やしていくことができます。

〇48か月目の成果

わが家は、2019年6月に夫婦ともに、iDeCoとつみたてNISAを積み立て始めました。2020年2月頃には、+20%まで『含み益』が出ていたのもつかの間…

リーマンショック並みの大暴落『コロナショック』が発生‼その直後は、最高値から40%も下落した『ー20%』まで積み立てた資産が暴落してしまいました。

時間は過ぎ、コロナ禍を経て、金融市場も落ち着きを取り戻した(むしろバブル化した)こともあり、積み立て開始から現在までに、ご紹介した1~3階層までのすべての資産で、平均購入額よりもかなりの含み益が得られています。

参考まで、現在の積み立てNISAの状況(一人分)は次の画像のとおりです。実際の積み立て総額は約140万円。そこに+約60万円分の含み益が得られている状況です。idecoでもほぼ同じような運用成績が続いていて、さらに毎年、所得税控除までされています。銀行への貯蓄と比べると、かなり増えてきた感覚があります。

2023年6月時点

引き続き、粛々と毎月積み立てていきます。今後も運用成績をご紹介していきますね。

〇まとめ

いかがでしたか?今回は、「投資」の考え方や、わが家で実践している「資産運用」についてご紹介しました。コロナショックの影響もようやく和らいできたため、現在のわが家の運用成績は、総資産が購入平均額よりもプラスになりました。

  • 投資を始めてみたいけれど、何からやればいいかわからない
  • iDeCoやつみたてNISAをやってみたい
  • 老後資金を効率的に貯めたい

とお考えの方がいらっしゃれば、今回ご紹介した方法を参考にしていただければ幸いです。これからも、iDeCoとつみたてNISAの積み立て、さらに余裕資金ができれば、米国株をはじめとした個別銘柄を買って配当を再投資していきたいと考えています。また、投資に関するさまざまな本の中で、読んでみてとても参考になった商品のリンクを貼っておきますね。

最後に、今回ご紹介した内容は、今後の運用成果を保証するものでも、元本保証されている商品でもありません。短期的には投資した総額よりもマイナスに転じることも充分にあり得ます。あらかじめご理解、ご承知おきください。

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