こんちには、ゆうとです。本日もブログをご覧いただき、ありがとうございます。
〇玄関とは
玄関とは、建物正面の入り口にある空間のことをいいます。
ある場所に旅行にいくと、旅館かホテルに宿泊しますよね。その二つの大きな違いは何でしょうか?そこには、『靴を脱ぐ・脱がない』ということが挙げられます。日本人は靴を脱ぎ、欧米人は靴を脱がない。旅館は建物全体が『家の中』、ホテルは客室以外が『街の中』という感覚なのかもしれませんね。
日本家屋の玄関の設計では、
- どのように靴を脱がせるか
- 脱いだ靴をどこにしまうか
といった視点が重要になります。私たちは、玄関で靴を脱ぎ履きすることで、無意識に気持ちを切り替えています。外出するときには、モチベーションを高め、帰宅するとホッとするように。
〇形状
日本家屋の玄関は、昔からいろいろな形状があります。主な形状は次の3種類です。
- 上がりまち
上がりまちは、たたき(靴を脱ぐところ)と玄関ホールの境で、ホール側の床の端部にある1本の材のことです。
- 式台(しきだい)
上がりまちの奥行が300mm程度またはそれ以上の材を『式台』といいます。一般的には、玄関ホールの床の高さから、一段低くつくられます。
- くつ脱ぎ石
たたきと上がりまちの段差があるときには、たたきに大きめの平らな石を置いて、そのうえで靴を脱ぐようにします。
一条工務店で建てる家は、現代風の上がりまちの形状となります。
〇たたきの位置
たたきの大きさや形を設計するときには、横に長い上がりまちにすることをおすすめします。上がりまちの長さに余裕があると、腰かけた場合に靴の脱ぎ履きがとても楽。また、横に長い上がりまちは、空間として広々と感じられ、脱いだ靴も横一列に並べることができるので、見た目がすっきりとした印象が得られます。
さらに、ホール床から直接、たたきにある玄関ドアノブに手を伸ばせるようにしておけば、たたきに降りずにドアを開けられるようになります。Amazonや楽天、ネット通販など、配達物が多い現代では、そのような工夫があるととても便利です。
〇収納
では、脱いだ靴はどこにしまえばよいでしょうか。靴をしまう場所は、シューズクロークか下駄箱が主流になります。
- たたき派
外出から帰ってくると、履いていた靴裏は泥などで汚れています。下駄箱をたたきに設置しておけば、ホールの中に靴を持ち込んで汚すことは少なくできます。しかし、たたきに一歩下りないと靴を取り出せないというデメリットもあります。
- ホール派
たたきに降りてから靴を出すのが嫌な場合には、室内のホール側に下駄箱を設置する考え方も一般的になりました。たたき派と比べても、どちらも一長一短がありますね。
- 両方派
玄関スペースに空間的な余裕があれば、たたきからホールにかけて、シューズクロークを設置することをおすすめします。たたき派とホール派の両方のメリットを得ることができるからです。
さて、一条工務店の玄関収納では、シューズウォールとシューズボックスとで選ぶことができます。わが家では、より明るい雰囲気の玄関に憧れていたので、わが家には全面が白色のつくりになっているシューズウォールを採用しました。
4連シューズウォール(SW11-M220R)シューズウォールの扉を開ける向きは、L型とR型の2種類から選ぶことができます。
それぞれの家の間取りによって使い勝手は違ってきますが、わが家では、家の中から外出するときに、靴がとりやすくなるように右開きの(R)を選ぶことにしました。また、左開きの(L)にしたときには、FIX窓がある壁寄りの二つの扉が左開きになってしまい、使いにくくなってしまうかな、と考えました。
実際に使ってみると、やはり外出時には手前の二つの扉が右開きなので、スムーズに靴を取り出すことができるし、奥の二つの扉も観音開きになるので、使いやすかったです。
家の間取りによって(R)右開きと(L)左開きの使いやすさは異なりますので、事前に使う時のことをイメージすると選びやすいかもしれません。
〇まとめ
いかがでしたか?
玄関は、家に帰ってくる人、家から外出する人の気持ちを切り替える大切な場所です。その快適性を左右するのは、『靴の脱ぎ履き』が快適にできるかどうかにかかっているのではなないでしょうか。
スペースの課題もありますが、できる限り、上がりまちは横幅を広めに設計して、下駄箱(シューズウォール)はたたきからホールにかけて両方にまたがるように設置できると、ストレスのない環境をつくることができそうです。
玄関を設計するときには、靴を脱ぎ履きすることの意味をとらえ、どのように落ち着かせるかを意識しておくと、失敗することを少なくすることができそうですね♪
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